2020-06-01から1ヶ月間の記事一覧

目的地までついてきてくれる日本人は優しい?

「日本人は道を聞くと、目的地まで案内してくれる人が多いから優しい」 ──と、外国人が話しているのを聞いたことがある。 たしかにたまたま道を聞いただけの仲なのに、わざわざ目的地まで一緒に歩いていってくれるのは、かなり優しい気がする。 でも、本当に…

1テイクの火薬量がギネス記録認定!『アンノウンソルジャー』レビュー ネタバレなし

新宿武蔵野館にて、フィンランド映画『アンノウン・ソルジャー 英雄なき戦場』を観ました。 2時間近い映画の内のほとんどが戦闘シーンだったような気がする。 やはり劇場の大スクリーンで見る戦争映画は迫力が違う! 武蔵野の紹介はこちら www.sumo-pula.com…

スコットランド独立運動を加速させた映画? メルギブソン監督『ブレイブハート』レビュー

この映画は、スコットランド独立のために戦った実在の人物、ウィリアム・ウォレスを描いた伝記映画です。 この映画が名作である理由は、実際のスコットランド独立運動を加速させたといわれているから。 スコットランド人にとっては、ウィリアム・ウォレスは…

1+1=1こそが真理だった。タルコフスキー監督『ノスタルジア』レビュー

とても詩的な映画です。映像の芸術といえるような映画ですよ。 でも分かりにくいんですね。こういう純文学的な映画は余計な説明を嫌いますから、観客が自分で読み取らないといけないわけです。 めんどくさいですが、自分だけの解釈を考えることで、世界で一…

英語でもブログを書いてみようかと思ってます…

「なぜ日本語でブログを書くの?」 ──日本語しか書けないから。 「なぜ英語でブログを書かないの?」 ──英語が書けないから。 1.日本語のブログでさえ50%〜80%くらいの完成度 2.英語ブログをやらない言い訳ができない 3.英語でブログを書く意味 4.英語ブログ…

映画史上最高齢のセックスシーン? クリントイーストウッド監督『運び屋』レビュー ネタバレあり

あらすじ 感想 サスペンスの巧みさ ポリティカル・コレクトネス 90歳のセックス セリフの深さ そして結末……。 まとめ 老人の再生の物語 でも若者が見るからこそ楽しめる! あらすじ アール(クリント・イーストウッド)は、農園(花を育てている)を経営する老人…

人物図書館を作ってみたい

自分専用の図書館を作ってみたいと思ったことがある人、多いんじゃないでしょうか? とにかく本があると落ち着きますからね。 僕にとっては、本は何よりもすばらしい精神安定剤です。 しかし、僕が作りたいのはただの図書館ではなく、「人物図書館」なのです…

最高のばか映画『26世紀青年』を見て少子化の解決策を思いついた。あらすじと感想!

アメリカ映画史上最高のおばか映画を見ました!

ディズニーランドの隣に住む貧困層『フロリダ・プロジェクト』感想

フェイスブック創設者を描いた映画『ソーシャル・ネットワーク』感想

関ジャニ∞クロニクルの英会話伝言ゲームが超おもしろい

英語は楽しく学んでナンボのもんやろ! ──ということで、英語を勉強したいあなたにおすすめしたいテレビ番組があります。 関ジャニ∞クロニクルというテバラエティ番組の中にある、「英会話伝言ゲーム」です。 英会話伝言ゲームとは? 伝言ゲームの要領で英文…

凸凹コンビが各地を巡礼する!イラン映画『一票のラブレター』レビュー ネタバレあり

変わったタイトルですね。 投票所で書くあの無味乾燥な投票用紙がラブレターになるなんて、考えたことありますか? イラン映画の魅力 あらすじ 優しいタッチの裏にイスラム世界の厳しさが 荒野にたたずむ信号機 タイトルの意味はラストで回収 まとめ

フランスにはやんちゃな小悪魔がいる。『小さな泥棒』レビューネタバレあり

フランスには小悪魔がいます。それが彼女。 すごいキュート! シャルロット・ゲンズブールという女優さんです。 少女期から大人への過渡期にあって揺れ動く少女を、入魂の演技力で演じています。 たまには童心に帰って、こんな映画を見るのはいかがでしょう…

宗教の裏に潜む性的虐待をたった数人の記者が暴く!『スポットライト 世紀のスクープ』レビュー

宗教の力は今なお絶大です。 科学が神を否定した現代であっても、科学的根拠のない神という存在にすがろうとする人たちは大勢います……。 彼らは神に全幅の信頼を置いているんですね。 そんな彼らにとって、神父とは神の代理人であり、神に最も近い存在なので…

映画『ミスト』はもっとバッドエンドにできるはずなのに

映画好きでない人も、「ミスト」という映画は聞いたことある人が多いはず。 胸糞悪い映画のオールタイムベストだからです。 まだ見ていない人は、ぜひこちらの紹介記事を読んでみてください。 www.sumo-pula.com 以下はネタバレになります。 注意 映画をしっ…

映画『スティーブ・ジョブズ』レビュー(2013)なぜAppleと名づけたのか?

あなたはこの3人家族の誰の味方になる?『ワイルドライフ』レビュー ネタバレ

ぐっと切ない映画でした。 田舎暮らしの3人家族が中心に描かれるこの映画、3人のうちの誰に感情移入するかでその人の性格が分かる気がします。 これについては後述。 これを観たあなたは、誰に感情移入するだろう? あらすじ 3人家族を紹介 あなたは誰に感情…

35歳男の実家暮らしの何が悪い!子供部屋おじさんをテーマにした映画

「子供部屋おじさん」なる言葉が最近、注目されてますね。 成人しているにもかかわらず、実家に暮らし続ける男のことです。 「パラサイト・シングル」と同じ意味だね 平均賃金が下降し続ける中で、金銭的な理由から実家暮らしを選択する人は多くなっているの…

ペニスという存在の耐えられない重さ 『Girl/ガール』レビュー ネタバレ

すごい映画を見てしまった。 映画館で何となく選んだ映画が当たりだった時の愉悦はたまりませんね。 特に結末! めちゃめちゃ衝撃的ですし、観客や批評家の間で賛否両論があるらしい。 以下でネタバレしますが、まだ見てない人は映画館へ行った方がいい。 結…

京都アニメーション放火事件から2日後に現地を訪ねる

京都アニメーション放火事件から二日が経った。 悲劇的な事件だ。 京都アニメーションのファンの人たちは、悲嘆に暮れているに違いない。 僕自身、『聲の形』(こえのかたち)という京都アニメーション制作のアニメ映画を見て感動し、聴覚障害について考えさせ…

スピルバーグ映画に学ぶ「あおり運転」対策

ここ数年で、あおり運転事件が急増したような気がするのですが、気のせいでしょうか? 実は、日本以上の車社会であるアメリカでは「あの映画」をきっかけに、あおり運転(英語だとロード・レイジ)が広く社会に知られたのです。 今回はその映画をまじえつつ…

数字は嘘をつかないが、数字を扱う人間は嘘をつく。映画『アルキメデスの大戦』レビュー ネタバレ

公開日初日に観てきました。 観客の年齢層は高いだろうと予測していたのだけど、案に相違して若者が多かった(僕も含めて)。 若者だって戦争に興味がある。若者には若者なりの戦争観がある。 まあ、戦争を実際に体験した世代はもはやほとんど残っていないので…

【カップルで見たい】吊り橋効果を体感できる映画『恐怖の報酬』

「吊り橋効果」って知ってますか? 高いところやお化け屋敷にいるとドキドキしますよね。そのとき恋人と一緒にいると、そのドキドキを恋愛感情だと錯覚してしまうことです。 この映画、実はその「吊り橋効果」を体感させてくれる映画です。 映画を見ている間…

誰が作ったこの映画!? 問題作『八つ』レビュー ネタバレなし

衝撃的な映画を見つけてしまった……。 軽い気持ちで見ていい映画ではなかった。 正体不明のこの映画 あらすじ なにが衝撃的なの? 強迫性障害とは? 強迫性障害の人の日常を描いた映画 まとめ 正体不明のこの映画 オーストラリア制作の映画で、監督はピーター…

最恐おばさんが踊る映画『サンセット大通り』レビュー ネタバレなし

いますよね。過去の栄光に浸って生きている中年の人。 そんな人たちを見下してマウントを取りたい方は、ぜひこの映画を見ましょう。 人の不幸は蜜の味……。 あらすじ サイレント映画とは? サイレント映画時代の俳優は忘れられた 過去の栄光を忘れたくない女…

『天気の子』の元ネタはラテンアメリカ!?ネタバレレビュー

見てきました。新海誠最新作の『天気の子』 前作の『君の名は』が3年前。前作が異常なほどの大ヒットになったので、ハードルが上がりに上がりまくっている新海監督。 でも……。 100%楽しめるアニメでした! 個人的にいろいろ気づいたことがあるので以下に書…

永遠の胸糞映画1位… スティーブンキング原作『ミスト』ネタバレなし

この映画を友達に紹介したら、ふつうに恨まれるレベルです。 なぜなら、ありえないくらいのバッドエンドだから。 ネタバレなしで紹介しますが、見るか見ないかはあなた次第。 あらすじ キャッチコピー 緊張感あるクローズドサークルもの 監督、脚本はフラン…

ぜんぜん狼じゃない? チワワみたいな男たちが銀行強盗へ『狼たちの午後』レビュー ネタバレ

銀行強盗を扱った映画はたくさんありますが、観客が求めるのはおおよそ次のようなものでしょう。 人質解放を求める警察との取引の緊張感 派手な銃撃戦 予想外の脱出法 銀行強盗というのは、緊張感を生み出すお約束のシチュエーションですからね。 観客の期待…

『千と千尋の神隠し』に似ている? スピルバーグ『太陽の帝国』ネタバレレビュー

子供が主人公の戦争映画です。 監督はあのスピルバーグ! 『E.T.』や『インディー・ジョーンズ』などの子供向け娯楽映画ばかりが彼の映画と思ってはいけません。 子供が主人公とはいえ、かなりシリアスな戦争映画ですよ、これは。 クリックでAmazonページへ…

お父さん!笑う月が追いかけてくるよ! 世界初のSF映画『月世界旅行』

月が笑いながら追いかけてくる……。 そんな夢を子供の頃に見ていた僕のお話。 笑う月の夢 夢の元ネタ 笑う月の夢 実は僕、子供の頃にこんな夢をよく見た。 ハイウェイを突っ走る車。後部座席に僕は寝転んでいる。 運転しているのはたぶん父親。 僕は後部座席…