永遠の胸糞映画1位… スティーブンキング原作『ミスト』ネタバレなし

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この映画を友達に紹介したら、ふつうに恨まれるレベルです。

 

なぜなら、ありえないくらいのバッドエンドだから。

 

ネタバレなしで紹介しますが、見るか見ないかはあなた次第。

あらすじ

デヴィッドは息子と一緒に、スーパーに買い物に出かける。

すると、異常に濃い霧(ミスト)が町を覆い始め、スーパーに閉じ込められるデヴィッドたち。

霧に呑み込まれた人々は、悲鳴だけを残して二度と帰ってこなかった。

狭いスーパーに閉じ込められた人々は、やがてパニックに陥っていき……。

 

キャッチコピー

「映画史上かつてない衝撃のラスト15分」

「あなたは観た後に、誰を想い、何を思うか」

緊張感あるクローズドサークルもの

あらすじを見て分かるように、舞台はほとんどスーパーマーケットです。

カメラもずっとデヴィッドを捉えていますし、登場人物も限定されているので、ぼーっと見ていてもあらすじを追えずに混乱することはありません。

いわゆるクローズドサークルものですね。

とても分かりやすい映画です。

 

カメラはずっとデヴィッドをとらえているので、観客はデヴィッドにべったり感情移入してしまうんですね。

実はこれも映画製作者の側の布石、というか罠です。

 

感情移入の相手であるデヴィッドがどうなるのか……。

デヴィッドの行く末を最期まで見届けることができたなら、あなたは勇者です。

監督、脚本はフランク・ダラボン

フランク・ダラボンといえば、あの名作映画『ショーシャンクの空に』や『グリーンマイル』の監督でもあります。

いずれも感動系の映画ですので、同じ監督とは思えないテイストの違いです。

どの映画も、原作はスティーブンキングなので、その延長として『ミスト』の監督も引き受けたんでしょうね。

原作者スティーブンキングが認めた!

ティーブンキングの原作小説があります。

 

僕も読みましたが、結論から言いますと「原作小説の敗北、映画版の完全勝利」です。

映画版の有名なラストは映画オリジナルであり、原作小説にはありません。

 

小説版は、町が霧に覆われるという設定は同じなんですが、途中でぶった切られるように物語が終わっており、消化不良感が半端ないです。

作者が結末を考えるのが面倒くさくなったとしか思えない出来栄えです。

 

映画版オリジナルエンディングを考えた監督に拍手!(パチパチ)

 

ティーブンキングは、映画版のエンディングを賞賛しており「このエンディングを思いついていたら、小説でも使ったのに」と言ったそうです。

まとめ 精神力に自信がある人向けの映画

最近仕事がきついんだよなーとか、失恋したばかりの人は見ないようにしましょう。

映画や小説を含む芸術作品には人を死に追いやる力があります。

この映画のラストを見たことが、直接、あるいは間接の原因になって自殺した人がいないとは限りません。

 

特に、映画の登場人物にどっぷり感情移入してしまいがちな人(何を隠そう僕もその一人ですが)は要注意です。

 

生半可な覚悟でこの映画を見てはいけない……。

これはもはや娯楽映画ではない……。

 

 

 

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